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炎症性腸疾患(IBD)外来について


炎症性腸疾患(IBD)とは、「腸(小腸・大腸)に原因不明の慢性的な炎症を起こす疾患」の総称で、具体的には、「潰瘍性大腸炎」「クローン病」のことを指します。
また、「潰瘍性大腸炎」「クローン病」に加えて、「腸管ベーチェット病」も腸に原因不明の慢性炎症を起こす病気として知られています(ベーチェット病研究班:https://www.nms-behcet.jp/doctor/doctorlist/index.html)。
いずれの病気も、腹痛、頻回の下痢、血便、発熱、体重減少、などの症状で発症します。
IBDは上述の如く原因不明のため根本的な病気の治し方が分かっていません。このため、薬剤での治療が効かず、なかなか治らない方(いわゆる難治性)もいらっしゃいます。
しかし、近年、種々の新しい薬剤(炎症を強く抑える薬)が保険収載され、これらの薬剤を適切に使用することで腸の炎症を鎮静化(専門用語では寛解状態)できるようになってきました。ただし、「炎症を強く抑える薬=免疫力を弱める・感染症になりやすくなる」ため、使用に際しては、IBDの専門的知識を持った医師による診察・治療が望ましい現状があります。
これらの状況を踏まえ、当院の消化器内科外来に新たに「IBD専門外来(毎週金曜日、午後)」を開設することとなりました。私は、前任の病院(名古屋市立大学病院)で10年近く「IBD専門外来」をやっておりました。この経験を活かし、豊川市を含めた東三河地方のIBD患者様の診療・治療に少しでもお役に立てるように頑張りたいと考えております。


消化器内科 溝下 勤