グローバルナビゲーションへ

本文へ

バナーエリアへ

フッターへ



ホーム > 診療科・部門 > 診療科 > 血液内科
  • 戻る
  • 進む

血液内科



血液内科について

血液の疾患

血液細胞には白血球、赤血球、血小板の3種類がありますが、それぞれが病的に増えてしまったり、減ってしまったり、機能異常を起こすことがあります。血液内科はそのような疾患、つまり「白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫」を中心とした造血器腫瘍に対する診療と、「貧血、出血傾向、血栓性疾患」などの疾患の診療を専門領域としています。一方、血液疾患以外の多くの病気の影響によっても、血液の異常は起こることがあります。その場合は原因となる病気を治すことによって血液の異常も改善するので、その原因となる疾患の専門科の医師とも相談のうえ、適切な治療を受けていただきます。

診療体制

2013年5月の新病院開院のタイミングに合わせ、血液内科の常勤医師2名が赴任し、それまで行っていた外来診療に加えて、入院診療も開始しております。現在は3名体制となり、主な入院病棟は7階西病棟となります。クリーンルーム4床を有しており、血液内科特有の易感染状態の患者さんにも適切な治療を行うことができます。
また、多発性骨髄腫および治療抵抗性/再発悪性リンパ腫を発症した、比較的若年の患者さんに対する治療として、自家末梢血幹細胞採取/移植が行えるよう体制を整えています。

診療・治療に対する心がけ

  • 地域に根付き、この地域の血液疾患で苦しんでおられる患者さんのために、最善を尽くします。
  • 疾患名とその病型診断を正確に行います。それに基づく治療の最新のエビデンス(治療選択における臨床試験から導き出された科学的根拠)を提示させていただいたうえで、患者さんからの同意を得て、確立された標準治療を第一に行います。
  • 標準治療の成績が不十分と判断される場合には、より先進的な医療を受けていただくべく、関連施設である名古屋市立大学病院をはじめとしたその他の医療施設へご紹介させていただくこともあります。
  • 一般には疾患の完治を目指しますが、状況によってはQOL(quality of life: 生活の質)を重視した医療を行うこともあります。どのような状況でも患者さんと対話しながら、安全かつ納得のいく医療を提供します。
  • 毎週、科内カンファレンスを行って情報を共有し、治療に難渋する症例については複数の医師による協議のうえ治療方針を決めていきます。
  • 当院は他科との連携もスムーズであり、血液内科の患者さんが他科領域の合併症を起こした際も、速やかに対応を行います。
  • 外来化学療法にも取り組んでおり、入院、外来いずれにおいても患者さんの生活の質の維持・向上に十分な配慮をし、今後も改善を継続していきます。

地域の先生方へ

いつも患者さんをご紹介いただき、大変ありがとうございます。当初の治療が終わり、病状がある程度安定した患者さんにつきましては、病診連携の観点から先生方に経過観察をお願い申し上げることがあると思います。その際は、どうぞよろしくお願いいたします。

主な疾患

急性白血病 白血球が腫瘍性(がん化)に増殖する病気で、放置すると突然の出血や肺炎などの感染症によって致死的となる病気です。骨髄性とリンパ性に大別され、治療薬も異なります。
慢性白血病 慢性骨髄性白血病に代表され、ゆっくりと増殖することから“慢性”と表記されますが、放置しておくと“急性転化”と呼ばれる急性白血病へ移行する場合もあります。
悪性リンパ腫 白血球の一部であるリンパ球が腫瘍性に増殖する病気であり、リンパ節が腫れることが多いためにリンパ腫といわれます。リンパ節以外に皮膚、肺、肝臓などリンパ節以外の臓器にも増殖することがあり、近年増加傾向にあるといわれています。
多発性骨髄腫 抗体蛋白を産生する形質細胞が腫瘍性に増殖する病気であり、貧血、腎障害、高カルシウム血症、病的骨折などをきたすことが多いのが特徴です。
再生不良性貧血 血液のもととなる造血幹細胞が障害をうけて、血液細胞を作ることができなくなる病気であり、白血球減少、貧血、血小板減少をきたします。
骨髄異形成症候群 造血幹細胞の病気であり、血球減少が主体となる場合と急性白血病に移行する場合があります。比較的高齢の方に多いのが特徴です。
貧血 鉄欠乏性、ビタミンB12欠乏性、溶血性など貧血はさまざまな原因によって起こり、治療法もさまざまです。
その他(出血傾向、血栓性疾患など) 血液が止まりにくい場合、血管内で血液が固まってしまう場合、慢性的に発熱が持続する場合なども血液内科医が対応いたします。

主な治療法

全身化学療法 いわゆる“抗がん剤”であり、全身の病気に対して効果を発揮します。
造血細胞移植療法
(自家幹細胞移植/血縁同種移植など)
抗がん剤だけでは治癒が期待しにくい場合には抗腫瘍免疫作用の期待できる造血細胞移植療法を用います。
分子標的療法 さまざまな分子標的薬が開発されており、慢性骨髄性白血病に対するイマチニブやB細胞性リンパ腫に対するリツキシマブは日常診療において欠かせない治療薬になっています。
免疫抑制療法 自己免疫による、血球減少(特発性血小板減少症、溶血性貧血など)に対して、ステロイドや免疫抑制剤を用いた治療を行います。
輸血療法 輸血適応のある貧血、血小板減少に対して、適宜輸血を行います。

担当医師の紹介(常勤医師)

私たちが、豊川市民病院の血液内科を担当しておりますので、よろしくお願いします。
病気についてや症状でお悩みの方など、お気軽にご相談ください。
医師名 免許取得 役職名 認定医、専門医等
稲垣 淳 平成11年 部長 日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
血液内科指導医・専門医
臨床研修指導医
河合 秋美 平成29年 医員 日本内科学会総合内科専門医
西埀水 希美 平成31年 医員 日本内科学会・専門医機構認定内科専門医

診療担当医一覧