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 一般検査


尿・髄液・体腔液(腹水や胸水)などの検査をしており、患者さんの状態によっては医師の指示により緊急対応をしております。

尿検査

尿は、人体の恒常性を維持するために最も重要な排泄物です。尿の成分を分析することは、人体での代謝状況を知る上で多くの手掛かりを得る事ができる重要な検査材料であり、最も基本的な検査です。腎・尿路系障害の有無や、一般状態の把握、肝・胆道系障害の有無、糖尿病の有無判定の第一次スクリーニング検査として有用です。
尿は、本来きれいなものです。尿が汚いと思われるのは、尿が体の外に出て時間が経つと、尿の成分が分解して不快なニオイを放つからです。健康な人の尿は、透明な淡黄色~むぎわら色です。しかし、食事や飲み物、薬などにより、淡い色から黄褐色まで様々に変化します。

検体

尿のPH、たんぱく、糖、比重、ビリルビン、ウロビリノーゲン、潜血、ケトン体、白血球およぴ尿中の細胞成分や、細菌の有無を調べる事により、腎臓や尿路系だけでなく全身の状態を推測する事ができます。
また、婦人科においては、ゴナドトロピン(hCG)というホルモンを検査する事により妊娠の診断ができます。

尿分析+尿中有形成分分析装置

浸透圧測定装置

糞便検査

糞便検査には、消化器官より出血があるかどうかを調べる便潜血反応と寄生虫(回虫やサナダムシなど)がいるかどうかを調べる虫卵検査とがあります。

A. 便潜血反応

便潜血反応測定装置(H29年度更新)

便潜血反応測定装置(H29年度更新)

癌やポリープなどの病変が大腸などに発生すると便が通過する時に生ずる物理的な刺激で出血することがあり、この出血の有無を調べます。日本人の食生活の変化により増加傾向にある大腸癌の検診に有用です。

B. 虫卵検査

日本では、寄生虫は殆ど見られないようになりましたが、最近食生活の変化(野菜の無農薬栽培や魚介類の生食などのグルメ嗜好)により、再び寄生虫が増加傾向にあるようです。便を顕微鏡で観察し、寄生虫卵の有無を調べます。

髄液検査

髄液は、脳室、脊椎管内、くも膜下腔を満たして循環し、中枢神経の保護、恒常性の維持、老廃物の処理などの役割を担っています。髄液は、中枢神経系に直接接しているため、各種の病態を反映します。
髄液の蛋白、糖、細胞数や種類を検査し、各種の神経系疾患、髄膜炎、脳室内の出血、くも膜下出血などを鑑別します。

体液検査

腹水、胸水など病的に溜まった体腔液が、浸出液か漏出液かを区別します。