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放射線技術科


放射線技術科のご紹介

医療被ばく低減施設認定

放射線技術科ではX線撮影・CT・MRI・RIなどの画像検査から放射線治療までいろいろな業務を行っています。私たちは最新医療機器の性能を十分発揮し、診断に有用な画像や精度の高い放射線治療を提供しようと日々努めています。また『やさしい放射線技師』を目標に患者さんに安心・安全な医療が提供できるよう医療被ばく低減(医療被ばく低減施設認定)、感染対策や転倒転落防止などに十分考慮し、検査・治療を行っていきたいと考えます。

放射線科診療担当一覧は、こちらをご覧ください。

令和2年12月導入の最新CT装置の写真

令和3年2月に導入の高精度放射線治療装置の写真


X線撮影検査

X線撮影

放射線科におけるもっともポピュラーな検査です。
X線を用いることにより、体内を透過した画像を得ます。X線撮影はひとつ例をあげてみますと健康診断で行う胸部撮影のことです。みなさんも一度は経験したことがあるかもわかりませんね。その他にも腹部写真 全身の骨の撮影も行います。X線撮影の利点として全体像をすばやく把握できて、撮影時間も短いために救急症例には欠かすことの出来ない検査です。
当院では、新病院移転に伴い最新のシステム(TOSHIBA社製FPDシステムとKONICA MINOLTA社製FPDシステム)を導入することで、医療被爆の低減や検査時間と検査待ち時間の短縮を実現し、診療に貢献しています。また、デジタル化に伴いフィルムや廃液などの廃棄物を無くすことで環境にやさしい病院を目指しています。

放射線ひばく(被曝)についての説明

放射線被曝の程度は検査によって大きく異なります。一般に撮影枚数や撮影時間が大きくなると被曝量は増えます。また、撮影部位によっても異なります。被曝の程度を示す基準を自然放射線被曝(食べ物、大地、宇宙などから、人が誰でも知らないうちに被曝している量)とすると、胸部レントゲンは10分の1、腹部レントゲンは2.5倍、CTは5倍、胃食道造影は20倍、注腸造影は40倍、核医学検査は5~30倍程度に考えられます。この程度の被曝ではなんらかの症状が出る可能性はなく、臓器への被曝の影響は、ほとんどが約1日で回復すると言われています。
回復しない影響には遺伝的影響と発癌の2つがありますが、このうち遺伝的影響は人間では科学的にまだ証明されていません。しかし、とくに妊婦さんや若年者に対しては現在でも過剰な配慮(検査をひかえたり、生殖腺を防護したり)をするように心がけております。また発癌は広島、長崎の原爆や、チェルノブイリ原発事故で有名ですが、その被曝量は自然放射線の数百倍から数千倍以上であり、検査の微量被曝では発癌の因果関係はまだ不明です。従って、放射線検査に伴う被曝による悪影響は必ずしもないわけではありませんが、過度に恐れる必要もありません。
患者さんにとって病気の早期診断は大きな利益であり、そのための放射線検査です。しかしわずかながらでも放射線被曝の不利益(悪影響)の可能性がある以上、無駄な放射線被曝は避けなければなりません。従って、検査に当たっては何の目的で行うのか、それによって何が診断できるのかを主治医から十分な説明を受けて、納得した上で検査を受けるようにして下さい。

CT検査

CTとは、Computed Tomography(コンピューター断層撮影装置)の略で、人体を透過したX線をコンピューターで処理し体の輪切り画像を得る検査です。撮影した画像から様々な断面(2D)や、血管や骨、臓器などを立体(3D)で表示することで病変の位置や大きさ、状態などを診断しています。
検査時間(入室から退室まで)は、撮影部位や検査内容によって多少異なりますが、造影剤を使用しない単純CT検査の場合5分程度、造影剤を使用する造影CT検査の場合10~15分程度です。

造影検査について

造影剤とは
CTで使用する造影剤は、ヨード造影剤と呼ばれるもので、血管などを見やすくする役割があります。造影剤は静脈注射で注入し、使用時には体が熱く感じることがあります。これは造影剤の特徴であり、すぐに消失しますので心配しないでください。
副作用について
造影CT検査では稀に副作用がみられます。万一の副作用に対して万全の体制を整え検査を行っていますが、検査中にかゆみや吐き気など、何か異常がありましたら看護師・診療放射線技師に我慢せずお伝えください。また、帰宅後にかゆみや吐き気、湿疹が出た場合も副作用の可能性がありますので病院まで連絡してください。

当院のCT装置

SIEMENS Definition AS+(128列)

Canon Aquilion ONE (320列)

当院では3台のCT(128列CT2台、320列CT1台)を配備しています。いずれの装置も胸部から腹部まで10秒程度の息止めで撮影を行うことができます。2020年12月に新たに導入されたCTでは、X線検出器の多列化により更なる短時間撮影、人工知能AI技術による高品質な画像提供、低管電圧撮影による造影剤使用量の低減、Dual Energy技術による多様な診断が可能となりました。従来の装置でも逐次近似再構成法をを用いた被ばく低減撮影を行っていますが、新装置では、装置の特性を活かし健診胸部CT撮影が従来の10分の1程度の被ばく線量で撮影可能となるなど、当院のCT検査において更なる被ばく低減に寄与しています。様々な面において、更に患者さんに優しい検査を実施していますので、安心して検査をお受けください。

AI技術を用いた腹部CT検査

Dual Energy技術を用いた椎体CT検査

検診胸部CT検査(低被ばく)

短時間撮影(撮影時間約0.3秒)で検査した心臓CTと脳血管CT

お願い

  • 妊娠中、妊娠の可能性がある方は、検査前に必ず申し出てください。
  • 金属類は画像に写りますので、撮影部位には金属類がないようにしてください。
    (服や下着に金属類がついている場合、検査着への着替えをお願いしています。)
  • 腹部の撮影をされる方は、検査4時間前までに食事を済ませてください。飲水は可能です。
造影CTを受けられる方へ
  • 喘息の既往がある方は事前に医師に申し出てください。
  • 糖尿病薬を服用中の方は事前に医師に申し出てください。(お薬手帳をお持ちください。)
  • 以前、造影剤を使用して体調が悪くなったことがある方は事前に医師に申し出てください。
  • 撮影部位に関わらず検査4時間前までに食事を済ませてください。飲水は可能です。
  • 造影剤は尿から排泄されます。造影剤使用後は早く排泄するために水分を多めに取ってください。
その他、質問や疑問点などありましたらお気軽に主治医、看護師または診療放射線技師にお尋ねください。

MRI検査

MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは

日本語では磁気共鳴画像といいます。強い磁石と電波を用い、生体を構成している水素原子から信号を取り出し、それを画像化する検査です。
X線を使わないため、放射線被ばくがない検査で、様々な部位・疾患に対して必要な情報を提供しています。
MRI検査は特殊な環境下(強い磁場)で行う検査ですので、注意事項を十分にご確認してください。

※検査の詳しい内容についてはボタンをクリックしてください。

検査の流れ

造影検査

MRI検査の注意点

お子様の検査

使用装置

当院では磁力の強さが3T(テスラ)の「PHILIPS Ingenia 3T」、「SIEMENS Skyra 3T」と1.5Tの「SIEMENS Avanto 1.5T」の3台が稼働しています。

PHILIPS Ingenia 3T

PHILIPS Ingenia 3T


SIEMENS Skyra 3T

SIEMENS Skyra 3T

SIMENS Avanto 1.5T

SIMENS Avanto 1.5T

3T装置の特徴
3T(テスラ)とは静磁場強度のことで、MRI装置の磁石の強さを表します。MRI装置の磁場強度(磁石の強さ)が強くなると以下のような特徴があります。

精細な画像もしくは短時間の検査

静磁場強度が上がると画像のSN比(信号雑音比)が上がり、 ノイズの少ないきれいな画像を得ることができます。そこで、1.5T装置と同等の時間でより細かいところまで見える検査が可能となりました。また、同等の画像を短時間に検査できる場合もあります。

よりきれいに撮れる

MRAとはMRI装置を使った血管の撮像の事です。1.5Tでも日常的に行われている撮像法ですが、1.5Tと比較して信号が強くなり、細かい部分が明瞭になります。(下図)

1.5T

1.5T

3T

3T

3TMRIの注意点

検査室に入る際に注意する点は1.5T装置も3T装置もほぼ同じです。 検査中1.5Tに比べ体内に吸収される電磁波のエネルギー(比吸収率:SAR)が増加するために体が熱くなることがあります。

RI検査

RI検査(Radio Isotope:ラジオアイソトープ)とは

RI検査は診断目的の臓器に集まりやすい放射性医薬品を注射したり飲んでもらい、放射性医薬品の集まり方や抜け方(集まらない場合)を観察します。
放射性医薬品とは
ラジオアイソトープ(放射性同位元素)を含む医薬品のことです。この医薬品から放出される放射線を装置で検出し、画像化することで病気の診断を行います。

使用装置
当院では現在2台の装置が稼働しています。検査の種類や目的に応じて使用する装置は異なります。

spect ct装置

Symbia T6 : SIEMENS社製

SPECT-CTとは
放射性医薬品を注射して、お薬の動きをシンチレーションカメラで作成する検査です。検査の目的やお薬の種類によって方法や時間は様々です。主な検査に骨、心臓、脳、腎臓などがあります。

Biograph Hprizon : SIEMENS社製

PET-CTとは
がん細胞は正常な細胞より3~8倍のブドウ糖を取り込みます。そこでブドウ糖によく似た放射性医薬品(FDG)を注射することで、体内のがん細胞を画像として捉えることができます。PET検査はがんの発見、良性・悪性の鑑別、治療効果の判定などを目的に行います。

RI検査詳細

検査説明について

他検査との違い

検査説明について

当院では、外来にてRI検査を予約した後に専用の部屋で検査の説明をさせていただいています。
RI検査は、診断目的とする臓器や病気によって使用する放射性医薬品が異なり、検査の流れや注意事項が違うため患者様が理解を深め、納得して検査を受けていただけるように取り組んでいます。
また検査当日にRI待合室にて大型モニターを使用し、当日の検査の流れや注意事項を説明しています。

検査説明室

検査説明室

RI待合室

RI待合室

他検査との違い

放射性医薬品を体内に投与するため装置から放射線を出すのではなく、患者様の体内から放出される放射線を装置が検出し、画像化します。CTやMRIは,主に形(位置)や大きさを調べています。RI検査では主に臓器の働き具合(機能)を調べています。
放射性医薬品がどのような速さで、どこに、どれだけ集まってくるかを調べることで病気の状態・形などの異常が現れる前に診断することができます。

副作用について
副作用の発生率は極めて低く、起こったとしてもほとんどが軽微な症状です。
CT・血管撮影などのヨード系造影剤やMRI造影剤に比べても副作用の発生頻度は極めて少ないです。
被ばくについて
自然放射線量(食物、大地、宇宙などから、人が誰でも知らないうちに被ばくする線量)2.4mSv/年(世界平均)とされています。
代表的なRI検査の被ばく線量は、骨シンチ:3.2mSv、脳血流シンチ:3mSv、負荷心筋血流シンチ:2.91mSv 程度です。

マンモグラフィ(乳房X線撮影)

乳癌は、2021年の統計では、9人に1人がかかる病気となりました。
30代後半から罹患率は急増し、30歳から64歳では女性の癌による死亡数で1位です。
しかし、早期発見すれば治癒率が高く、マンモグラフィは触診ではわからない初期の小さな乳癌の早期発見に有効です。

検査について

富士フイルムメディカル社製のAMULET Innovality を導入しています。
富士フイルムオリジナルのFPDを搭載しており、従来よりも少ない被ばくで、高精細な画像を撮影することが可能となっています。

マンモグラフィ

圧迫自動減圧制御 なごむね 搭載
最大圧迫圧での圧迫の時間短縮により、検査時の痛みを和らげるのに役立ちます。
「なごむね」の使用・未使用により、画質の変化はありません。

*乳腺の状態によっては、使用出来ないこともあります。
どのように撮影するの?
乳房全体を板で圧迫し、薄くのばした状態で撮影を行います。
乳腺は人により違いが大きいため、基本は左右両方撮影を行います。乳房全体を写すため、上下方向で圧迫したものと、左右方向から圧迫したもの、合計四枚撮影します。
必要に応じて、撮影を追加する場合もあります。

乳房圧迫の際、個人差がありますが痛みを伴うことがあります。しかし、乳腺の重なりを少なくし、乳癌を見つけやすくするためにとても大切な工程となります。

当院では、女性技師がマンモグラフィ検査を担当しております。
検査の際、何か疑問等ありましたら、担当技師に遠慮なく申し出てください。

骨密度測定装置(DEXA)

骨のカルシウムの不足状態を専門的にチェック。これが骨塩定量です。
更に!⇒ 骨粗しょう症の予防・治療に役立てます。

Q. なぜ骨密度?
A. 人体のカルシウムは骨や歯にあり、残り1%は細胞や血液中に存在しています。骨や歯でのカルシウムは、それぞれに強さや硬さを与え、生体の機能の保持に欠かせないものです。又、わずか1%の細胞内や血液中のカルシウムも、ホルモンの分泌や筋肉の収縮、神経の興奮性の調節など、生体の機能の保持に重要な役割を持っています。

Q. なぜ体内のカルシウム貯蔵量を測定するのか?
A. それはただ単に骨折の危険や骨粗しょう症の発祥を予測するだけに留まらず、カルシウム代謝の状態を知り、カルシウムの欠乏に関係のある高血圧症、動脈硬化症などのさまざまな危険度の予測と予防のために一躍買っているわけです。

Q. ではカルシウムが不足すると?
A.
(1)イライラする
(2)集中力が低下
(3)元気が出ない
(4)高血圧症・動脈硬化症
(5)骨が折れやすい
(6)血が止まりにくくなる
(7)虫歯になる

血管撮影室

血管撮影とは

足の付け根(鼠径部)や肘などの、主に動脈の中に極細い管(カテーテル)を通して、目的の血管(頭、心臓、肝臓など)まで挿入し造影剤を注入して血管の走行や状態を見る検査です。そして、近年では診断のみならず血管内治療(Interventional Radiology:IVR)なども盛んに行われています。
IVRの種類
寒栓術(TAE) 目的の血管に塞栓物質を投与し血流を遮断します。
出血の止血、腫瘤の治療などに用います。
動注療法(TAI) 目的の臓器あるいは腫瘍部を栄養する動脈から直接薬剤を投与します。
動脈化学塞栓術(TACE) 上記の化学療法と塞栓を両方行います。
血栓溶解療法 血管閉塞の原因となった血栓を溶解する薬剤を投与し、血管を再開通させます。
血管形成術 狭窄した血管をバルーンカテーテルで拡張させます。

当院の血管撮影装置

島津社製:Bransist safire (バイプレーン) 心臓・頭部・下肢など
SIEMENS社製:Artis Q biplane(バイプレーン) 肝臓・頭部・心臓など
両装置ともに3Dワークステーションを装備していますので、データを転送再構成することで血管をどんな角度からでも3Dで観察することができます。
また使用する科は、循環器内科、脳神経外科、放射線科、消化器内科です。
バイプレーンとはX線管球とFPD(フラットパネルディテクタ)の対が2セットあるシステムのことです。

バイプレーンの特徴
一回の造影剤の注入で2方向の撮影ができるので、従来のシングルプレーンと比較すると
  • 造影剤の使用量を半分程度に抑えることができる。
  • 被検者の被ばくを低減できる。
  • 検査効率が良くなり時間を短縮できる。
等が挙げられます。

装置の画像

Bransist  safire

Bransist safire

Artis  Q  biplane

Artis Q biplane

検査を受けられる方に

検査時には、カテーテルを皮膚から血管の間にある皮下組織を通過させて血管内に挿入するため、カテーテル挿入部分に局所麻酔を使用します。検査時に痛みはこの麻酔の注射の痛みだけで、他に苦痛は殆どありません。造影剤の注入時に熱感がありますが、一時的なもので次第に鎮まってきます。
検査終了後カテーテルを血管より抜去し、カテーテルの挿入部を暫く押さえ止血します。特に鼠径部よりカテーテルを挿入した場合には、挿入部からの出血を防ぐために検査後の安静が5~6時間程度必要です。そのため、多くの場合入院して検査を行います。

X線透視検査

X線透視装置を使用して行う検査とは

X線を利用して透視や撮影を行う検査です。X線透視することにより、動いている臓器の様子や造影剤の流れ具合などを観察できます。代表的な検査に胃バリウム検査があります。

当院には5台のX線透視装置があります。4台は2F内視鏡センター、1台は1F画像センターにあります。すべての装置がFDPを搭載しており、被ばく量を少なくし、高画質な画像を提供しています。

島津製作所 SONIAL VISION G4

島津製作所 SONIAL VISION G4

日立製作所 CURVISTA

日立製作所 CURVISTA

CANON ZEXIRA

CANON ZEXIRA

CANON ulitimax

CANON ulitimax

検査の種類

消化器系
上部消化管:食道、胃、十二指腸、小腸
下部消化管:大腸
粘膜に付着した造影剤をX線透視装置により映し出す検査です。
内視鏡を使う検査(ERCP、EIS、気管支ファイバー)などもX線透視を使用して検査を行っています。

泌尿器科系
IVP:静脈性腎盂造影
造影剤を静脈内に投与し、時間を追って腹部の撮影を行います。
腎臓の機能や腎臓・尿管・膀胱の形体を調べます。

婦人科系
ヒステログラフィー:主に不妊症の原因を調べるために行う検査です。
経膣的に造影剤を注入してX線撮影を行い、
子宮の形や卵管通過状態などを調べます。

整形外科系
脊髄腔造影検査、整復術、動態(関節の動きを調べる)検査です。


放射線治療

高精度放射線治療装置トモセラピー最新機種『Radixact(ラディザクト)』が導入されました。

ラディザクトで出来ること

  • IGRT(画像誘導放射線治療)
  • IMRT(強度変調放射線治療)
  • 定位放射線治療

トモセラピー最新機種 ラディザクトの写真

ラディザクトの特長

ヘリカル回転照射による放射線治療の図

特長1:CTスキャナーと放射線治療システムの融合
特長2:MLC(バイナリーマルチリーフコリメータ)搭載
MLCとは放射線をあてる形を決めるものの一つです。 ラディザクトには高度なMLCが搭載されています。
治療を行う前にMLCの動きのパターンを正確に計算し、治療の際はMLCを高速開閉させます。
高度なMLCは放射線を腫瘍に集中させる一方で、重要臓器を避けるように照射を行うことができます。
特長3:2つの照射モード
ラディザクトにはヘリカル照射とダイレクト照射の2つの照射モードがあります。 ヘリカル照射は直線加速器が回転し、寝台とMLCが同期しながら強度変調放射線治療(IMRT)を行います。ダイレクト照射は特定の角度から非回転照射を行います。
患者さん毎に最適な治療計画を選択することができます。
特長4:動体追尾機能Synchrony

ダイナミックジョーが頭尾方向の動きを補正、バイナリーMLCが腹背方向と左右方向の動きを補正することにより、動く標的位置に治療ビームをリアルタイムで同期します。

実際の治療について

1.受診予約
原則として他の診療科から放射線治療室の受診予約を取っていただきます。他院からの紹介についても受け付けています。詳細については病診連携室までご連絡ください。
2.診察、放射線治療の説明
診察を行いトモセラピーによる放射線治療が適切かどうか判断します。
疾患や病気の進行具合、治療目的によって治療期間や照射線量は異なります。
3.治療計画
治療開始前に必ず治療計画用のCTを撮影する必要があります。専用のCTで撮影します。体に直接マジックで印を書いたり、頭部や体幹部の動きを押さえる固定具を作成したりすることがあります。
作成した固定具は毎回、治療の時に使用します。
また、疾患によっては食事制限や排尿に関する前処置が必要となります。
治療計画の作成のため、通常は1〜2週間の準備期間を頂きます。

頭頚部固定具

腹部固定具

4.実際の治療
毎回、治療の直前にトモセラピーでCTを撮影し、放射線治療計画通りの位置に標的を照合します。
1回につき20-30分を要します。放射線治療は基本的には月曜日〜金曜日の週5日間行います。
5.診察
放射線治療期間中は最低週1回の診察を行い、治療効果や副作用について確認しながら治療を進めていきます。